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 有線音楽放送を校内BGMとして導入する中学校が増えている。朝の時間や休憩時間にゆったりとした音楽を流すもので、近畿ではこれまで大阪府や和歌山県など10校が導入、2学期からは新たに7校が試験的に取り入れている。授業に集中できない生徒が増える中、生徒の気持ちを落ち着かせる癒やしの効果を期待しているという。

 2学期から校内での有線音楽放送を試験的に導入した大阪府門真市の市立第三中学校。休み時間のチャイムが鳴り終わると、廊下にショパンのピアノ曲が流れはじめる。まるでどこかのホテルのロビーのようで、「音楽が鳴っていると楽しい気分になる」と生徒の評判も上々だ。

 あらかじめプログラムをセットすれば、休み時間や昼休みといった決まった時間に自動的に音楽が流れる仕組み。同校ではクラシックやジャズ、ヒーリングミュージックなど心地よさを感じさせる音楽が選ばれている。

 同校の国吉孝教頭は「どこの教育現場でも同じだが、生徒たちに落ち着きがなくなっている。音楽で心にゆとりを作って、勉強に集中してほしいと思い、試験的に導入した」と話す。

 学校での有線音楽放送を提案しているのは業界大手の「USEN」(大阪市中央区)。USENでは、景況の悪化でこれまで顧客としていた居酒屋やスナック、パチンコ店などの数が減少する中、新たなマーケットを模索。2年ほど前から、各地の教育委員会や中学校に校内BGMを打診していた。

 当初は「お金のかかることなので」と慎重な学校が多かったが、初めて導入した和歌山県和歌山市の市立紀ノ川中学校で「生徒の問題行動が収まった」との報告もあり、興味を示す学校が徐々に増加。これまでに10校が契約し、今年9月からは7校が試聴を始めた。

 導入には初期費用が6万3000円、月額6300円がかかるが、PTAが費用を負担するケースが多いという。9月から本格導入した寝屋川市の市立第一中学校の八野博校長も「生徒1人あたりにすると費用も少なく作業の負担もない。勉強、人間関係、家族、友達など、いろんなことで悩んでいる生徒たちの気分を、少しは和らげてくれているようだ」と効果を感じている。

 USEN西日本営業開発部の村上美文部長は「授業に集中できない生徒が増えるといわれる中、どんなことでもいいから試してみたいという先生方は多い。手法のひとつとして試してほしい」と話している。


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