忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


文部科学省の「2012(平成24)年度 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」が4月17日に行われます。昨年は東日本大震災のため中止されたので、公立では全校方式から抽出方式に切り替わって2回目の実施となります。抽出校以外でも希望すれば参加できますが、参加率は都道府県によってまちまちです。その理由の一つに、都道府県などで独自の学力テストを実施しているということがあります。独自の学力テストとは、どのようなものなのでしょうか。

今春の全国学力テストは全国の公立小・中学校の30.7%を抽出して実施しますが、それ以外の希望利用校を含めると、公立学校のテスト参加率は82.9%となります。また、国立は87.5%、私立は24.7%で、国公私立全体の参加率は81.2%となる計算です。公立小・中学校全部が参加する都道府県は、前回(2010<平成22>年度)よりも8県増の21県となっていますが、都道府県別の参加率はまちまちです。希望利用校が少ない理由としては、採点や集計を独自に行わなければならないため人的・経済的負担が大きいというほかに、都道府県など自治体独自に学力テストを実施しているため、文科省の全国学力テストに参加しなくても学力が把握できるという理由が挙げられています。

文科省の調査によると、2010(平成22)年度に独自の学力テストを実施したのは30都府県・13指定都市の計43教育委員会で、全都道府県・指定都市の65.2%に上っています。このうち、すべての公立小・中学校を対象にしたのは、小学校が31教委、中学校が30教委で、全国の都道府県・指定都市のうち4割以上の教委がすべての児童・生徒を対象にした独自テストを行っていることになります。

実施対象学年を見ると、小学校では5・6年生を対象にしているところが大半ですが、栃木県や横浜市などのように全学年を対象に実施している教委もあります。一方、中学校は2・3年生が主流ですが、茨城県や大阪府などのように全学年実施の教委もあります。小5と中2を対象とするところが多いのは、全国学力テスト(小6・中3対象)以外の学力を把握したいという理由からのようです。

実施教科を見ると、全国学力テストと同じ「国語、算数・数学」が小学校16教委、中学校4教委、「国語、社会、算数・数学、理科、英語(中学校のみ)」が小学校21教委、中学校20教委などで、やはり全国学力テストの対象とならない教科の学力を調べる教委が多くなっています。

全国学力テストと独自の学力テストの関係を見ると、はやり対象学年すべての子どもたちに独自テストを実施している教委は、比較的に参加率が低くなっています。ただ、福井県のように小5・中2で全児童・生徒を対象に独自テストを行い、さらに小6・中3対象の全国学力テストにも全部の小・中学校が参加するという教委もあります。対象学年や教科などを考慮しながら、全国学力テストと補い合う形で活用している教委が多いようです。

PR

 東京大学が欧米の大学で一般的な秋入学(全世界では約7割)への全面移行を、5年後をめどに実現させる方針を表明してから2カ月が経った。(SANKEI EXPRESS)

 この間、波紋は教育界、経済界へと幅広く及び、闊達(かったつ)な論議が続いている。グローバル化への対応等々、その目的もいろいろ指摘されているが、最大の狙いは理工系エリートの獲得にある。東大が先月末、インド南部のIT産業の拠点都市バンガロールに事務所を開設したことからも、その意図は明白だ。

 東大のインド事務所(日本の国公立大では初)の任務はただ一つ。優秀なインド人学生をスカウトし、1人でも多く、留学生として東大に送り込むことにある。近年、大学間の国際的な学生獲得競争は激化する一方で、特に理系先進国のインドは主戦場となり、欧米の有力大学が軒並み入学セミナーを開催している。インドの大学は日本と同じ4月入学だが、米大学へのインド人留学生は10万人(日本へは約500人)を超し、学生は米国志向が強い。東大の事務所スタッフは当座、欧米の大学の入学セミナーに足繁く通い、日本にも関心のある学生を発掘し、勧誘しようというわけだ。

 「ゼロの発見」がインドでなされたことに象徴されるように、インドの理数系の教育レベルは世界でも最高水準にある。日本では「九九」だが、インドの子供たちは20×20まで暗唱させられる。各地にある工科大学に入ることがエリートコースとされ、カルカッタ工科大に落ちた学生が米国のハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大)に行くといわれるほど入試も激烈だ。かたや東大は、学生のレベルダウンが指摘されて久しい。相対的な指標である偏差値こそ維持されているが、同一レベルの入試問題での合格最低点が下がり続け、10年ほど前に入試問題を易化させてレベルダウンが顕在化しない措置が講じられた経緯すらある。

 東大インド事務所の吉野宏所長は「優秀なインド人留学生を広範に受け入れることで研究現場を活性化させ、国際的な視野を持つ日本人学生の育成にも役立てたい」と話している。秋入学もインド事務所開設も、最終目標は日本のレベルアップにあるはずだ。座して待つだけでは世界に通用する学生は集まってこない。始まったばかりの東大の挑戦に注目したい。


 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で、警戒・計画的避難区域内にある福島県立高の生徒や家族が新年度を前に追い詰められている。今年度は10高校が計23カ所の「サテライト校」に分散したが県教委は4月から基本的に各校1カ所にまとめる方針。集約先への家族での転居は経済的な負担が大きく、通学困難者のための「寄宿舎」にも不安が募る。今春入試での志願者が激減する中、保護者の間では将来の学校存続を危ぶむ声が出ている。【樋口岳大、福田隆】

 県教委によると、10校のサテライト校では今年度、約2000人が学ぶ。だが、まとまって行事ができない▽教室不足による学習制限--などの問題があり、県教委は昨年9月に集約方針をまとめ、在校生には他校への転校や、集約先近くの借り上げ「寄宿舎」に入居する方法を示した。

 福島第1原発から約5キロにある双葉翔陽高(大熊町)は、県内4カ所のサテライト校に分散。同校1年の栃本翔太君(16)は、父正さん(60)らとともに大熊町から会津若松市に避難し、坂下高校(会津坂下町)に間借りしたサテライト校に通う。学校は新年度、避難先から約100キロ離れたいわき市内の大学施設に集約される。

 寄宿舎には家族では入居できず、正さんは、いわき市や近隣で家族ごと仮設住宅の入居ができないか学校に相談した。翔太君は自閉症を抱えており、両親と離れて生活するのが難しい。だが、回答は「各自で確保してほしい」。結局、老後の蓄えをはたいて、いわき市内に中古住宅を購入。「行政に頼るのはあきらめた」と疲れをにじませる。

 「寄宿舎」にも不安が強まっている。

 双葉高(双葉町)のPTA(水田計一郎会長)は17日、同校など3校の寄宿舎に予定されているいわき市内のビジネスホテルや旅館の3宿泊施設を見学した。だが、10畳の部屋に4人入居させたり、夜の勉強場所が確保されていない施設もあり、参加した生徒と保護者約40人から、ため息がもれた。

 両校を含む双葉郡内5校(分校1含む)の今春入試の志願倍率は、全体の約3割を募集する1期選抜で0・13~0・75倍、残りの約7割を募集する2期選抜で0・09~0・33倍と、前年より大幅に落ち込んだ。今後も志願者増は考えにくく、学校存続すら危うい。

 水田さんは「この方式は12年度だけにして、仮設でいいから校舎と寄宿舎を建ててほしい」と話す。


 第35回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が20日、津市の三重県文化会館で開かれる。福岡県内からは、高校の部に精華女子高(福岡市)、大学の部に福岡工業大(同)、職場・一般の部にブリヂストン久留米(久留米市)が九州代表として出場する。アンサンブルコンテストは出場するグループによって違う楽器構成で、多彩な演奏が聴けるのが魅力だ。晴れの舞台を目前に控えた3団体を紹介する。(山本義裕)

■打楽器で「3冠」を目指す 精華女子高

 今シーズンの全日本吹奏楽、全日本マーチングの両コンテスト金賞にあわせた「3冠」を、打楽器八重奏で目指す。

 技術ではもっと上の部員もいたが辞退者が多く、手をあげたのは、ほかのコンテストに出たことがない部員を含む8人だった。日増しにうまくなる様子を見て顧問の藤重佳久教諭は「この子たちは奇跡を起こそうとしている」という。

 曲の最後、天使の声を表現するスローテンポでの「ため」あわせが最難関。ティンパニの山路明莉さんは「メンバーを信頼し合い、曲の良さを追求したい」。

■プロ見習い精神面を強化 福岡工業大

 金管楽器のみの八重奏。柴田裕二・音楽監督は「打楽器を入れる団体が最近多いのですが、うちの特徴はパワフルな金管なのであえてこの構成です」。

 通常の練習に加えて居残り練習もし、技術では満を持して選抜されたメンバーだったが県大会では銀賞。「ナイーブな面が多くて本番で緊張してしまった」。プロの演奏家の本を読むなどメンタル面での強化も最近まで取り組んだ。

 ジャズの要素が強く出る最後の部分で、林恵理奈さんのトランペットの高音が続くのが最大の見せ場。林さんは「まず自分が楽しみ、その雰囲気を観客にも伝えたい」。

■飲み仲間同士、息ぴたり ブリジストン久留米

 男性ばかりの吹奏楽団から「いい飲み仲間同士ということで選ばれた」という8人が金管6、打楽器2の八重奏を披露する。

 演奏曲はこのアンサンブルのためにと、やはり「飲み仲間」の熊本県の作曲家が、宇宙をテーマに作ってくれた。各楽器にソロの見せ場があり、緩急のある壮大な曲だ。

 職場がそれぞれ違うのに加え、3交代のため練習時間の確保に苦労するが、トロンボーンの吉良山良和さんは「不思議と息のあった演奏ができている。少人数のため、見せ場で間違えると取り返しがつかないので、本番でも気をつけたい」という。


 東日本大震災の被災地を応援しようと、宮崎市が招待した宮城県山元町立山下中の1年生計100人が14日、市立赤江東中を訪れ、踊りの披露や縄跳びなどで交流した。

 赤江東中の吹奏楽部が演奏で歓迎。山下中の生徒が震災以降の山元町の様子などをスライドで紹介すると、赤江東中の生徒たちは真剣な表情で見入っていた。

 1年生同士の交流会もあり、山下中の生徒が仙台市の伝統芸能「すずめ踊り」を披露した。両校の生徒が一緒になって長縄跳びにも挑戦し、初めは緊張気味だった生徒らは次第に笑顔を見せたり、歓声を上げたりしていた。


HOMENext ≫
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) 教育のニュースとか All Rights Reserved