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ごく微細な気泡「ナノバブル」を含む水を使って路面などに付いた放射性物質を除染する方法について、京都大の研究者が報告するシンポジウムが京都府宇治市であった。福島県で実施した実験で、普通の水を使った場合よりも効果的に除染できることが確認できたという。
ナノバブルは、ナノメートル(ナノは10億分の1)サイズの気泡。市販されている発生装置で作ることができ、工業用水の浄化やトイレの掃除などの用途での活用が考えられている。
6日に京都大宇治キャンパスで開かれたシンポジウムで報告したのは、上田義勝助教(電気化学)と徳田陽明准教授(無機化学)。
上田助教らは昨年12月、東京電力福島第一原発から約60キロ離れた福島県農業総合センター(同県郡山市)で、敷地のアスファルトをナノバブルを含む水で高圧洗浄機を使って除染した。放射線量が、普通の水では52~75%減少したのに対し、ナノバブルを含む水では68~91%減ったという。
ナノバブルは狭い隙間まで泡が入るため、除染の効果が高まっていると考えられるという。今後、効果が高まる泡のサイズや濃度の検証を進める予定で、建物や道路などで除染に活用できる可能性がある。
上田助教は「自宅の放射線量が高いことを心配している人たちに、安心して暮らしてもらえるようになれば」と話している。
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