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 NPO法人、体験型授業紹介

 実験などを通じて子供たちに理科や数学の面白さを伝えられる先生を育てようと、NPO法人「体験型科学教育研究所」が活動を始めた。

 目標とするのは、自分で疑問を見つけ、方法を考え、答えを出させる教育。先生たちに、子供の好奇心や積極性を引き出す指導法を身に着けてもらい、毎日の授業に生かすのが狙いだ。

 1回目の養成講座は8月4~7日、学習院女子大(東京都新宿区)で開かれた。教員志望の学生からベテランの教諭まで46人が参加。ドライアイスを使った小学校高学年から中学生向けの実験を実際に体験した。

 ドライアイスは水に入れると、二酸化炭素の煙が出るが、せっけん水に入れると小さな泡がいくつも噴き出てくる。さらに、水を湯に換えると泡立ちの勢いは増し、「おおっ」と歓声がわき起こった。

 観察を踏まえ、参加者は6、7人の班に分かれ、アイデアを出し合った。例えば、「せっけん水に粉末クリームを混ぜると泡立ちは違うか」。実験を行うと、粉末クリーム入りでは泡が大きくなった。各班は「粘り気が出たから」など、実験結果について考察し、発表した。

 この実験には、身近なものにも不思議はあり、その謎を解く過程で科学の面白さを知ってほしい、という思いが込められている。

 小学校教諭の松原紘子さんは「児童たちに知りたいという気持ちを持たせる仕掛けは、参考になる」と興味を持った様子。東京学芸大4年の乾静佳さんは「子供によって知識量は違うが、自分なりの課題を見つけられる点がいい」と話した。

 講座の内容は、米カリフォルニア大が開発した指導方法が基本。NPO事務局長の古川和さんが渡米時に知り、導入した。古川さんは、企業で研修も行っているが、新たな企画を発案して挑戦しようとする社員が少ないのが気になっていた。受け身の原因を「子供のころに与えられた問題を解くばかりだったから」と考える。

 NPOの活動には、科学の普及に力を入れる東芝も協力。年に3、4回の養成講座を開き、一定の力量を持った先生たちを「リアルサイエンスマイスター」に認定していく計画だ。

 古川さんは「理科好きを作るのは、先生の腕次第。多くのマイスターを育てたい」と話す。


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