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 吹奏楽部と共演、双方に刺激

 東京に本拠を置く松山バレエ団(清水哲太郎総代表)が9日、宮城県加美町の町立中新田(なかにいだ)中学校(鈴木俊郎校長)で訪問公演を行った。プロの迫力ある踊りに、約400人の生徒は感激。同校の吹奏楽部メンバーも共演し、舞台を通じた交流を深めた。

 公演は文化庁の「本物の舞台芸術体験事業」の一環で、地方の子供たちに本物のバレエを見てもらうのが目的。同バレエ団は9月末から今月15日の間に北海道、青森、秋田、宮城県で10校の小中学校を巡回した。

 計40人の団員やスタッフらは、公演前日から体育館で舞台や照明を設営し、限られた時間でリハーサルを重ねた。バレエ団演出補佐の朶(えだ)まゆみさんは「子供たちは純粋なので反応もはっきりしていて怖い。普段の公演より緊張する」と話す。

 本番では最初にクラシック・バレエの歴史や、基本的な動きなどを音楽に乗せて紹介。生徒4人が舞台に上がり、プロの手ほどきを受けた。その後、「新『白鳥の湖』」「ロミオとジュリエット」「くるみ割り人形」のハイライト場面が演じられた。

 中新田中では6月から受け入れ準備を進めてきた。公演の途中、全国大会出場の常連である吹奏楽部のメンバーが加わって生演奏を披露したが、トロンボーンを吹く1年の千葉圭菜(かな)さん(12)は「共演を楽しみにしていた。本番がうまくいって良かった」。顧問の木村憲良教諭(45)は、「練習時間が十分取れなかったので不安だったが、みんな速いテンポの曲によくついていってくれた」とほっとした様子だった。

 制約の多い中での公演だったが、手作りの舞台を通じた団員と生徒のふれあいは、舞台芸術の原点にある「見せること」の大変さと面白さを、双方に実感させるものだった。出演した団員の一人、久保阿紀さんは「学校ごとに舞台の大きさが違い、毎回初めてのつもりで取り組んだ。言葉を使わずに自分を表現する素晴らしさを、子供たちに伝えていきたい」と話した。


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