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岩手県岩泉町は、町内の全20小中学校に太陽光発電システムの導入を進めており、今月いっぱいで完成する。
児童たちの環境・エネルギー教育の一環で、余った電気は東北電力に買い取ってもらい、その売り上げは教育関係費に充てようという一石二鳥の取り組みだ。町立岩泉小学校(岩泉町岩泉)では今月、県内の学校としては最大の発電量を誇るシステムが稼働し始めた。
町は2009年度から、町内の13小学校(1分校を含む)と7中学校で太陽光発電システムの導入を始めた。児童たちに発電のメカニズムや現状を知ってもらうことで電気のありがたみを理解し、節電にもつなげてほしいというのが狙い。延べ事業費は3億5000万円。市町村内の全小中学校に導入するのは県内初の試みという。
9月末に導入が完了すれば、1時間当たり約300キロ・ワットの発電が可能で、すでに導入を終えた学校から東北電力への売電額は、7、8月の2か月で計約33万円分に上った。
このうち、岩泉小学校に設置されたのは一般住宅にも使用されている太陽光発電パネル(縦67センチ、横1メートル20センチ、重さ12キロ)が計1200枚で、県内の学校では最大規模となる。校舎の屋上5か所に並べ、1時間あたり100キロ・ワットの発電が可能だ。
職員玄関付近には、蛍光灯換算で何本分の発電が行われているかなど、発電量やメカニズムを表示したモニターを設置した。13日には、システム導入を記念した「開所式」があり、川村淳校長は「電気やエネルギーについて学び、将来は地球環境に優しい活動をできる大人になってほしい」と児童たちに呼びかけた。
児童会長の大下開空君(11)は「これをきっかけに、地球環境に真剣に目を向けていきたい」と話していた。
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