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 ◆消防少年団員が活躍しています。

 ◇地域の防災力向上目指し 団体活動通じ、防火知識学ぶ

 ◇「クラブ」含め全国で5000団体超、約43万人

 少子高齢化や地域コミュニティーの弱体化が進む中、地域の防災力向上に向けて「消防少年団」の活動が注目されている。東京消防庁管内では5月現在、3137人の団員が在籍。防火と防災の知識や技術を身につけながら、規律ある団体活動を通じ、社会のルールを学んでいる。東京消防庁が「将来は地域防災の担い手に育ってほしい」と期待する子供たちだ。

 東京消防庁管内の消防少年団は、各消防署単位で結成しており、計80団ある。各署の管轄区域に居住か通学する小学1年~中学3年の児童生徒が活動している。始まりは1951年、東京都練馬区立中村小学校の児童が「少年消防クラブ」を結成したことという。他の学校にも結成の動きが広がり、75年に東京消防庁管内の各クラブが再編され、各署単位で消防少年団として生まれ変わった。

 全国的には今も少年消防クラブと呼ばれ、小中学校単位の地域が多い。09年5月現在のクラブ(団を含む)数は5095に上り、クラブ員は約43万人を数える。

 活動内容はさまざまだが、東京消防庁管内の場合、カリキュラムに沿って指導を行うのが特徴。礼儀や初期消火、心肺蘇生法という基本編から、高齢者施設の慰問や野外キャンプなどの応用編まで約60のカリキュラムがある。地域のボランティアが指導し、団員たちは1時間を1単位として年間70単位を履修する。

 消防少年団員が火災現場に遭遇し、迅速な対応で被害の拡大を防いだケースもある。4月上旬に品川区で起きた火災では、隣家に住む団員の小学6年の男子児童が急いで自宅にいた父親に伝えて119番通報した。通報が遅れれば周囲への延焼の恐れもあったという。男児は大井消防署長から感謝状を受け取り、「訓練で習った通り、素早く行動できた」と喜んだ。

 地域密着型の活動が定着し、過去15年間の団員数は常に3000人前後を維持する半面、課題も抱える。小学校中学年をピークに団員数が減少傾向にあるからだ。小中学生別の比率を見ると、小学生は73・3%であるのに対し、中学生26・7%(5月現在)にとどまる。東京消防庁生活安全課都民防災係係長の市川哲也さんは「学校の部活動や受験の影響で参加が途絶えてしまうようだ」と懸念する。

 東京消防庁はこうした状況を打開しようと、これまでより高度な知識を学べるようにカリキュラムを改め、中学生の参加を促す方策を模索している。悩みを抱えるのは東京だけでなく、各地のクラブ員を09年7月にチェコで行われた「ヨーロッパ青少年消防オリンピック」に派遣するなど活性化を目指している。

 市川さんは「認知度をさらに高めたい。東京消防庁が先例となってカリキュラムを全国に広めたい」と話している。


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