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京都府南部の聴覚障害児が長い通学時間を強いられている問題の改善を求め、親たちでつくる「京都聴障児親の会」が21日、府教委を訪れ、教育長あての要望書を出した。木津川や宇治、京田辺など6家族と関係者ら11人が参加した。
府内の聴覚障害児の専門施設は、乳児期には上京区の京都市児童福祉センターにある「うさぎ園」、3歳以上の場合は右京区の府立聾(ろう)学校と舞鶴市の分校しかない。これ以外に、京都市には2小学校と1中学校で難聴学級がある。かつては府南部から近い奈良県立ろう学校(大和郡山市)に通えたが、奈良側の事情で2000年以降、京都側から入学できなくなった。
こうした事情を背景に、親の会は、府立宇治支援学校に今春開設された障害児支援のためのスーパーサポートセンター(SSC)内で乳児期の療育を充実させることや、聾学校幼稚部の分室の開設、府南部の公立小中学校に難聴学級を開設することなどを求めた。
中学1年の長女が聴覚障害2級という会長の福田全克(まさ・かつ)さん(49)=木津川市=の家族はいま、妻と長女が京都市内に住む二重生活を強いられている。小学校は地元の学校に通ったが、中学になると、難聴学級のある二条中学に行きたいと長女が希望したためだ。幼稚部時代は母子で片道2時間かけて聾学校に通った。
福田さんは「時間がかかりすぎて子どもや家族が疲弊するのは不幸なこと。解消してほしい」と訴えた。
一方、府教委側は、聴覚障害の専門家も配置しているSSCの活用と充実を考えたいとの意向を示した。
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