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大阪府教委の教員研修施設「府教育センター」(大阪市住吉区)に平成23年度から新設される付属高校のカリキュラムに、多機能端末「iPad」や電子書籍を使った先進的な授業が取り入れられることが8日、分かった。不登校など課題を抱えた生徒の支援にも取り組む。教育センターは全国の都道府県に設置されているが、付属校を開設するのは全国で初という。
23年度は府内全域から1年生240人を募集。センターに隣接する府立大和川高校(22年度で募集停止、閉校予定)の校舎で授業を行う。
特徴的な授業は、コミュニケーション能力などを鍛える「探究ナビ」。週2~3時間を予定し、興味のある課題について人前で意見を述べたり提案したりできる力をつける。
また、iPadなどを使ってデジタル教科書を活用するほか、センター内にある大学の研究室並みの実験室やスタジオなども利用。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと連携した講座などキャリア教育も充実させ、将来像への意識を高める授業も行う。
一方、不登校など課題を抱えた生徒への対応も充実させる。専用の教室を整備し、常勤の臨床心理士も配置。他の高校からも生徒を受け入れ、元の学校に復帰するプログラムの確立を目指すという。
センターには現在、教員や研究員ら約70人の専門スタッフが所属。府内の幼稚園から高校までの教員を対象に、授業内容の研修を行っている。海外の先進事例なども研究しているが、「成果が見えにくい」との指摘もあったといい、付属校ではセンターで蓄積したノウハウをフルに活用。成果が上がった取り組みをほかの府立高校にも広げることで、大阪の教育の底上げにつなげたいとしている。
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