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 日教組の組織率が昨年10月1日時点で前年より0・5ポイント減の26・6%で、過去最低を更新したことが13日、文部科学省の調査で分かった。教職員団体全体の加入率も1・1ポイント減の41・2%となり、35年連続の低下となった。

 調査対象は、大学と高専を除く公立学校の常勤教職員約103万2000人。うち教職員団体に加入しているのは約42万5000人だった。

 この中で日教組の加入者は約27万5000人で前年比約4000人減。文科省が調査を開始した昭和33年の組織率86・3%から減少傾向が続いて約60ポイント減となった。新規採用者の加入率も0・5ポイント減の20・1%。

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 大学入試センター試験が15、16両日、全国706会場で行われる。志願者は昨年より5616人増え55万8984人。今春に高校を卒業する現役生の占める割合は前年比0・4ポイント減の79・1%。

 センター試験を利用する大学・短大は828校に上り、うち大学は国立82校、公立79校、私立504校の計665校、短大は公立15校、私立148校の計163校。総募集人員に対する志願倍率は昨年と同じ3・0倍の見通し。

 試験後の予定は、平均点の中間発表が19日、得点調整の有無の発表が21日、平均点の最終発表が2月3日。新型インフルエンザ対策で、昨年は本試験の2週間後だった追試は、今年は例年通り1週間後の1月22、23日。

 教委ずさんな調査、毎年度「ゼロ回答」も

 昨年、行方不明高齢者が社会問題となったが、住民票がありながら1年以上所在不明な小中学生も全国で326人(小学生238人、中学生88人)に上ることが、文部科学省の学校基本調査(昨年5月1日現在)で分かった。さらに、産経新聞の調べで各教育委員会のずさんな調査の実態が判明。実際にはこれ以上の児童生徒が所在不明とみられ、憲法で保障されている教育を受ける権利がないがしろにされている可能性がある。

 日本国籍を持ち、住民登録されている児童生徒については、各市区町村の教委が学齢簿を作る。所在確認できず1年経過した児童生徒は学齢簿から抹消し、別の「簿冊(ぼさつ)」を作成。教委は毎年5月1日の学校基本調査で、簿冊記載の児童生徒の累計を「1年以上居所不明数」として文科省に報告することになっている。

 同省によると、該当する児童生徒は、調査開始時の昭和36年は1365人(小学生696人、中学生669人)で年々減少し、47年には239人(同184人、55人)まで減った。しかし、平成3年以降は少子化で全体数が減少しているにもかかわらず、一向に減っていない。

 同省学校基本調査係は「(不明児童生徒は)一家での夜逃げやDV(家庭内暴力)で身を隠したケースなどが相当し、昔から一定数はいる。統計内容を分析したことはない」とする。

 実態を調べるため、本紙は昨年11~12月、19の政令指定都市に聞き取り調査を行った。その結果、学校基本調査に正しく回答していたのは、相模原、北九州、福岡のわずか3市だった。

 横浜、川崎、新潟の3市は毎年度「ゼロ」と報告。「3月末に学籍から抹消した児童生徒はいるが、5月1日時点はゼロ」としたという。このほか、「行方不明の子供は学期末に学籍を抹消するため、1年以上の所在不明はいない」(神戸市)などの回答もあった。数字を報告している札幌、仙台、千葉、大阪、堺、岡山の各市でも「就学時に所在不明で入学しなかった子供は学齢簿を作らないので、カウントしない」などとし、実態を反映していなかった。

 児童福祉に詳しい子どもの虹情報研修センター(横浜市)の川崎二三彦(ふみひこ)研究部長は「学校は『去る者は追わず』の姿勢。住民票を移さずに不明になると、多くの子供が転居先で学校に通っていない可能性もある」と指摘している。

 「氷河期再来」と言われる深刻な雇用情勢の中、内定を得られない就職活動中の大学生らが自信を失ったり、うつ状態に陥ったりして専門家のカウンセリングを受けるケースが増えている。カウンセラーを増やすなど支援態勢を拡充する大学も出始めた。

 大阪府内の私立大4年の男子学生(22)は、製造業や流通、食品メーカーなど約70社の会社説明会に参加したり、面接を受けたりしている。しかし、内定は得られていない。最初は「卒業までに決めればいい」と思っていたが、「不採用」が続くうち、これまでの自分の生き方や人格を否定されているような気分になってきた。

 「『お前は社会に必要ないよ』と毎日違う誰かに言われているような感覚。同級生が次々に内定を獲得し始めた昨年5月ごろと、大学が夏休みに入る8月ごろが特に精神的にこたえた」と語った。

 秋ごろから気持ちがふさぎ、やる気が起きなくなり、企業回りも中断。こうした状態がさらに続けば、心療内科を受診するつもりだという。

 各大学のキャリアセンターや就職課などには、就職活動の相談に乗るスタッフが配置されているが、これまでは業界の選び方や自己分析の方法などに関する相談への対応が主な業務だった。しかし、ここ1~2年で雇用情勢が急速に悪化。学生からの相談内容も多様化し、精神的にダメージを受けた学生が相談窓口を訪れる事例が目立ってきた。

 関西大学(大阪府吹田市)では、大学スタッフのほか、キャリア相談のカウンセラーを2009年5月に3人配置。2010年12月、さらに2人増やした。カウンセラーが「精神的なケアも必要」と判断した学生には、臨床心理士や心理相談員もいて就職活動全般の高度・複雑な相談に対応できる「キャリアデザインルーム」を紹介している。

 同ルームを訪れた学生は08年度は延べ762人だったが、09年度は同831人。無理に就職活動を続けさせるのではなく、自分の長所に気付いて自然に自信を取り戻すことができるよう配慮しており、相談後に内定を得られた学生も多いという。

 カウンセリングを担当している伊東眞行・非常勤講師(臨床心理士)は「就職が決まらないだけではなく、両親の期待にこたえられない重圧感など、様々な要因が学生を追い詰めている。仕事選びについての実践的な助言と、精神的な面でのケアをうまく組みあわせたサポートが一層求められる」と話す。

 厚生労働省は9月、「新卒応援ハローワーク」の設置を柱とする若者の就職支援策を打ち出し、業務の一つとして「臨床心理士らによる心理的サポート」を盛り込んだ。大阪労働局などが11月30日に大阪市で開いた合同就職イベント会場にも、臨床心理士による相談コーナーが設けられ、「就活で自信を失った」という学生らが訪れた。

 就職活動の早期化・長期化も、学生を追い詰めている背景の一つという見方もある。企業の採用活動が早まり、大学3年の秋には事実上の就職活動が始まる一方、企業側はなかなか内定を出さず、その間不安定な立場に置かれる学生の心理的負担が増しているというのが理由だ。

 学生相談の経験も豊富な日本臨床心理士会の平野学・専務理事は「就職活動でのつまずきが、『引きこもり』などにつながる可能性がある。教育界や経済界も含めた社会全体での取り組みが強く求められている」と話している。

 「自分の考えを書きなさい」。昨今の高校入試では、図や世論調査の結果をもとに、生徒自身の考察力を見る問題が目立つようになった。

 12月上旬に公表された経済協力開発機構の国際学力調査(略称PISA)で、15歳の「読解力」に回復傾向がうかがえたが、こうした受験環境の変化を理由に挙げる識者もいる。「自分の考え――」は、来春入試のキーワードになるかも。

 今春の大阪府立高校の入試の国語では、「生物進化カレンダー」なるものが登場した。

 起点の元旦には「生命の誕生」とあり、7月2日に酸素出現、11月4日に多細胞生物誕生と続く。そして哺乳類誕生は12月2日、産業革命は大みそかの23時59分59秒……。

 生物の進化の過程を時間の概念を飛び越え、「1年」に凝縮して説明したもの。問題はこのカレンダーを示し、「どのようなことが分かるか、『人類』『誕生』という言葉を使って書きなさい」と問うた。私たち人類はごく最近、地球に現れた、という答えを示せれば、正解になる。この問題に関連しては、「人類の将来を考えるうえで、どのようなことが大切か」と、50字程度で書かせる設問もある。

 大阪府教委の担当者は「情報を集約して考えさせ、表現する力を見ている。ここ数年、工夫を凝らした問題を取り入れている」と話す。

 2009年に実施し、12月に公表されたPISAで、日本の15歳は「読解力」で8位と、前回の15位から00年の水準まで回復した。「学ぶ内容を増やす新学習指導要領の本格実施前に向上したのは、受験で(応用力を重視する)PISA型の問題が増えたのが一因ではないか」。ベネッセ教育研究開発センターの鎌田恵太郎・主席研究員は指摘する。

 鎌田さんによると、高校入試では今春、大阪府のほか、青森県や埼玉県、岩手県、神奈川県、栃木県などで「考え」を問う問題が出た。青森県はチンパンジーの行動がテーマだった。2匹のチンパンジーが相手にジュースを取ってあげる際、要求があったときにしか行動しないことを図解で示し、人間社会に置き換えて何を思うかを尋ねた。答えは、「助け合い」などの言葉がキーワードになる。

 こうした入試の先駆けとなったのは、中高一貫校の入試だ。文部科学省によると、1999年から設置が認められた公立中高一貫校では、知識を見る学力試験ではなく、応用力を見る問題が多かったという。

 例えば、東京都立桜修館中等教育学校では今春、辞書にある「道」の言葉の意味を示し、考えたことを500字以上600字以内で書かせた。柳沢忠男副校長は「論理立てて思考し、表現できるかを見ています」と語った。

 鎌田さんはPISA型の高校入試問題について、「全体から見るとまだ少ないが、数年前よりは増えている。文章から抜き出すのでなく、自分の言葉で書かせるのが特徴で、入試が変われば授業も変わる。今後はもっと、思考力や表現力を育てるような授業が広がっていくのではないか」と話している。

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