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 東京都八王子市立元八王子東小学校で9日、教室内限定のネットワークに無線で接続する携帯電話を使って「情報モラル」を学ぶ授業が行われた。子供たちは、教材用の「アダルトサイト」「占いサイト」に接続し、情報流出や不正請求の危険があることを疑似体験した。

 6年生の総合的な学習の時間。1人1台ずつ配られた携帯電話を手に、子供たちは楽しそうだ。講師に招かれた岩手県教育センターの三田正巳・研修主事が「家に電話しようとした子がいたけど、使えるのはこの部屋だけだよ」と話すと、残念そうな声が上がった。

 「アダルトサイトと書いたQRコードを読み込んで」。三田主事が促すと、子供たちは「いいんだ」とうれしそうに接続したが、すぐに「お金がかかるって」「登録されちゃったよ。どうすんの」という声が上がる。サイトのトップページには、「18歳以上ですか?」という文言があり、「はい」「いいえ」のボタンがある。三田主事は「どっちを押しても、お金を請求するページに行くんだよ。あやしいと思ったら、ページ内のボタンは押さないで、ページを閉じて」と教えた。

 「占いサイト」では、子供たちが友だちとの相性を占って大騒ぎ。その後、三田先生は子供たちが書き込んだ内容をプロジェクターに表示し、「書いたことは全部分かるよ。電話番号やメールアドレスが書いてあったらどうなると思う? 楽しく遊んでいるつもりでも、自分から個人情報を明かしているかもしれない」と話した。子供たちは驚いた様子で、授業後に「本名書かれてるんだけど、今日のデータはちゃんと消してくれるかな」と心配する男児もいた。

 同小の佐藤智恵子副校長は「子供たちは、楽しんでやっていることが、実は大変なことにつながるかもしれないと実感していた。3年生以上には、学年の実態に合わせて同じような授業をしていこうと思う」と話した。

 岩手県教育センターは07年、チャットやアダルトサイトなど、ネット上のさまざまなサイトを疑似体験するパソコン用教材システムを開発。携帯電話向けに改良した。三田主事は今年5月、岩手県内の高校で初めて、生徒に1台ずつ携帯電話を持たせた授業を実施しており、元八王子東小が2回目。授業ではプリントのQRコードを読み込んで、擬似サイトに接続する。同校の事前アンケートでは、6年生の携帯電話所持率が4割だったため、三田主事は子供たちが授業時間内に接続できるか心配していたが、子供たちは見学の教員に聞いたり隣同士で教えあって、どんどん接続していた。


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