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今年度から必修となった小学校の「外国語活動」。5、6年生が週1コマ(45分)、年35コマの英語の授業を受ける。単なる「中学の教科の前倒し」ではなく、コミュニケーションを楽しみながら英語に親しむ取り組みが求められている。
◇授業、クイズ形式で
「ホワット・イズ・ザ・シンボル・オブ・ウェールズ?」(ウェールズのシンボルは何か)
群馬県高崎市の市立城南小学校で先月末にあった授業で、イギリス人教師のロバート・グラスティーさんは、5年生たちにクイズを出した。同校は英語に力を入れ、学級担任らと外国人教師がチームを組んで授業をしている。
答えの候補として、グラスティーさんが紙袋からキャベツ、カボチャ、ネギを取り出すと、子どもたちは大喜び。グラスティーさんは英語だけで話すが、子どもたちはその場の雰囲気から会話を理解し、答えを考えていく。正解の「leek」(西洋ネギ)が示されると、「えーっ!」「マジか」と子どもたちの歓声が湧いた。
◇興味、関心高めて
小学校での英語は「コミュニケーション能力の素地を養う」(新学習指導要領)のが目標で、知識やスキルの定着が目的ではない。ネーティブの英語を吹き込んだデジタル教材やゲームなど体験的な活動を盛りこみ、点数での評価はしない。英語への興味や関心を高めるのが狙いだ。
小学校英語教育学会会長の卯城(うしろ)祐司・筑波大教授は、小学校への英語導入には「まだ誤解が多い」と指摘する。「中学校の英語授業の前倒しだと思い、過度に期待する保護者が少なくない。中学・高校の英語教師でもそう誤解している人がいる」
従来の英語教育は、「知識はあるのに使おうとしない」日本人を生んできたと批判されている。卯城会長は「中学校では2年生くらいで『英語嫌い』の子どもが生まれる。小学校の外国語活動が英語嫌いを前倒しで生まないよう、『英語で存分に遊ぶ』ことが大切」と強調していた。
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